『民藝』10月号(874号)「特集 基督者たちの民藝運動」

機関誌『民藝』 ~ 令和7年10月号(874号)~

特集 基督者たちの民藝運動

『民藝』2025年10月号

 本号では、芹沢銈介の門下生として萠木会に所属し、型染版画『ルツ物語』によって1947年に日本民藝館賞および国画賞を受賞した渡辺禎雄の仕事を振り返りつつ、民藝運動に関わりを持った基督者たちの足跡にあらためて光を当ててゆきます。
 柳は学習院時代に英語の教師であった服部他之助から基督教について手ほどきを受け、また内村鑑三や植村正久、海老名弾正といった明治期の基督者たちからも多くの影響を受け、自ら『近世に於ける基督教神学の特色』「宗教における奇跡」など基督教へと言及する文章を数多く記しました。
 他にも、浅川伯教・巧兄弟や「機織る伝道者」外村吉之介、同志社大学神学部出身の村岡景夫など、民藝運動と関わった基督者は数多く存在します。彼らが柳にいかなる影響を与え、あるいは影響を受けて「民藝」へと関わりを持ったのか、本特集が再検討のきっかけとなれば幸いです。

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目次

〈特集関連〉
図版
民藝運動に貢献したキリスト者(神田健次)
民藝運動から生まれた渡辺禎雄の型染版画(神田健次)
西条栄光教会民藝運動のなかで生まれた教会(遊口親之)
恩師服部先生(柳宗悦)
知る者は好む者に如かず(外村吉之介)
本特集で登場する主要人物
Mingei Movement by Christians
図版目録

〈その他〉
展覧会この一点 第46回 鈴木繁男作「名号本尊」(岩間千秋)
岡村美穂子インタビュー(4)(聞き手 マーティ・グロス)
『民藝』2025年10月号

『民藝』2025年10月号