『民藝』12月号(876号)「特集 抽象美と柳宗悦」

機関誌『民藝』 ~ 令和7年12月号(876号)~

特集 抽象美と柳宗悦

『民藝』2025年12月号

 本号は日本民藝館にて来年1月6日より開催される特別展「抽象美と柳宗悦」の関連特集としました。柳宗悦晩年の1950年代は、日本の美術界では抽象美術が大きな注目を浴びていました。その中で柳は「抽象美について」 (1957年)を発表、この一文は『民藝』第63号(1958年3月)の「抽象紋」特集へと発展します。同号で柳は「 (図版の) 是等の例は、流行とは全く関係なく生れたもので、新旧などの考えの外にあるものである。だから常に新鮮な美をもつてゐるといふのが私の考へである」 (編集後記) とし、当時の画家たちによる流行化された抽象美とは異なる「古くして新しい抽象美」を図版で示しました。
 本号ではこういった当時の時代背景を踏まえながら、柳の抽象美への意識、そして、芹沢銈介の系譜による抽象紋にも目を向けます。 (編集部)

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目次

〈特集関連〉
抽象美について(柳宗悦)
図版
「抽象美」をめぐる民藝館と近代美術館の話(花井久穂)
模様を創る(大橋正芳)
図版目録
Abstract Beauty and Soetsu Yanagi
展覧会この一点 第48回(最終回) 「ナバホブランケット」(白土慎太郎)

〈その他〉
新刊紹介
岡村美穂子インタビュー(5・最終回)聞き手 マーティ・グロス
『民藝』2025年12月号

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