民藝夏期学校は1973(昭和48)年より日本民藝青年夏期学校として始まり(1979年より2019年まで日本民藝夏期学校、2020年より現名称)、延べ100回以上開催されております(その他少年夏期学校も各地で行われています)。
夏期学校は、「民藝」の本旨を伝えるため合宿形式で、「民藝」に触れる各種の勉強会を日本全国各地で開催しています。「民藝」の考え方を深く学び、実際に作られている工房、窯場を訪問するなど実践的な理解が出来る場として、協会員のみならず、一般の多くの方々にご参加頂いております。
第152回 日本民藝夏期学校豊田会場の開催報告 第151回 日本民藝夏期学校佐久会場の開催報告
2026年度 民藝夏期学校「工人の会」小鹿田会場
開催にあたって 多々納真
日本民藝協会の会員の中には、工芸の作り手さんがたくさん入っておられると思います。その中でも出雲民藝協会の会員には比較的作り手が多いのですが、以前会員さんとお話しした際、後継者もいないのであと十年前後で廃業する予定なんですよ、と言われ、とても寂しく思いました。私が学校を卒業し、出西窯に弟子入りした四十数年前は、どの工房でも若い後継者がいきいきとして、皆が切磋琢磨して良い仕事をしたいとお互いに努力を重ねていたと思います。また、作り手だけではなく、それに関わる職人さんが、どんどん少なくなってしまう事にも危機感を覚えています。
例えば陶磁器の世界であれば、登り窯を作って下さる築炉師が日本中にたくさんいらっしゃったと聞いておりましたが、今は何人いるのでしょう。ガス窯・灯油窯・電気窯にしても、築炉・設置をして下さるメーカーさんはどんどん無くなっているのが現実です。また、和紙の世界でも、紙を漉く為の道具、簀桁(すけた)を作って下さる職人さんは全国的に非常に少なくなっていると聞いております。以前は材料も道具も、そして人も求めれば何とかなったものが、今はすべてが困難になってしまいました。
かつて日本民藝協会には「工人の会」があったと聞いております。各地の職人さんが技術研修をされ、民藝の理念もお互いに学び、悩みを共有し、一同で話し合ったと聞いております。
もう一度、今の作り手の現実に即して、それぞれの問題の解決を模索出来るような場として、夏期学校の中に話し合う場を作りたいと思っております。それぞれの現場には問題が山積していると思います。他者の技術を学ぶ事が無駄になる事は決してありませんし、お互いに共有出来る事があれば、その後自分らしい仕事を生むことにも繋がると信じています。一人で悩むのではなく、皆で研鑽する事が大切だと思っています。一度で解決するとは思っていません。ただ、今から進めなければならないと思っています。今、我々の世代がやらなければ、次世代につなげる事が出来ません。協会会員の皆さま、作り手の皆さま、日本の美・民藝の美をつないでいく願いを共有していただきたく存じます。(たたの・しん日本民藝協会専務理事、出雲民藝協会会長、出西窯代表)
| 主催: | 日本民藝協会、 小鹿田焼協同組合(小鹿田民藝協会) |
|---|---|
| 共催: | 熊本県民藝協会、福岡民藝協会、工人の会、日田市 |
| 校長: | 坂本工(小鹿田民藝協会会長) |
| 講師: | 山本教行(鳥取・岩井窯) |
5月28日(木)、29日(金)※荒天中止
申込締切3月31日(火)
定員20名(後日、講演及び講習に関する録画の有料配信を予定しています)
| 会場: | 大分県日田市皿山地区(小鹿田の里)、および日田市内 |
| 費用: | 作り手15,000円、配り手・研究者・行政関係者20,000円、その他25,000円 (1日目懇親会、2日目昼食代含む。日田までの旅費・宿泊費は各自負担) |
| 申込: | グーグルフォーム(→こちら)より、必要事項を入力の上お申し込みください。申し込み多数の場合は作り手を優先した形にて抽選を行いますので、ご了承ください。
※宿泊予約は各自で別途お取りください。ホテルルートイン日田駅前(〒877-0013大分県日田市元町21-14TEL050-5847-7411)へのご宿泊が便利です。 |
| 問合: | 福岡民藝協会事務局(木曜休み) 福岡市中央区赤坂2-6-27工藝風向内 TEL092-716-5173 foucault.kogei@icloud.com |
第164回 「工人の会」小鹿田会場 標語「『日田の皿山』のいま」
| [第1日 5月28日(木)] | |
| 11:45 | JR日田駅前集合 |
| 12:00 | 送迎バスで小鹿田皿山へ(車で直接小鹿田へ行く方は駐車場に関しては現地の指示に従ってください) |
| 12:30 | 受付(場所・日田市立小鹿田焼陶芸館) |
| 13:00 | 開校挨拶 坂本工 |
| 13:10 | [講座]基調講演「次の時代に伝えたいこと」山本教行 |
| 15:00 | 小鹿田各工房を案内付きで作業見学、技法解説。翌日の実作のための課題を提示 |
| 17:00 | 終了予定(終了後下山、日田市内へ) |
| 18:00 | 日田駅前「寶屋」にて懇親会 |
| [第2日 5月29日(金)] | |
| 9:00 | JR日田駅前集合 |
| 9:15 | バス出車 小鹿田皿山へ |
| 10:00 | 実演・実作。前日設定された課題について、参加の陶工による実作を行う |
| 12:00 | 昼食 |
| 13:00 | 先の実作について、講評と意見交換、質疑応答、片付け |
| 15:30 | 終了予定、閉校挨拶 |
| 16:00 | 解散 |
●開催全般のお問合せ
〒153-0041 東京都目黒区駒場4-3-33 日本民藝協会
TEL 03-3467-5911 FAX 03-3467-4537
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※2026年10月17日(土)-19日(月)開催の長崎会場は26年5月頃情報公開の予定です。