『民藝』11月号(815号)「特集 民藝運動のいま」
機関誌『民藝』 ~ 令和2年11月号(815号)~
特集 民藝運動のいま
本号では「民藝運動のいま」というテーマで特集を構成しました。
新型コロナウイルス感染症や自然災害などにより、さまざまなところに影響が出ておりますが、当協会も主催事業の全て(全国大会、民藝夏期学校、民藝講座)を中止することになりました。しかしそのような中でも、地域民藝協会や関連催事などが地道に行われております。そうした活動のいくつかを今回紹介しましました。
具体的には、民藝協会工人(岡山県、京都、兵庫県の各民藝協会工人有志)、地域民藝協会(出雲民藝協会)、産地(出西窯)、百貨店催事(髙島屋、たくみ)、民藝館(鳥取民藝美術館)のそれぞれのいまについて、関係者の方々による執筆とインタビューなどで構成しています。民藝に関連する団体、企業等のいまの動きを知る機会となりましたら幸いです。
目次
〈特集関連〉
これからの民藝運動、普及活動(會田秀明)
民藝協会工人のいま
「民藝を想う」展の開催(前野直史)
地域民藝協会のいま
出雲民藝館再興プロジェクトと出雲民藝協会の課題(売豆紀拓)
産地のいま
出西窯とくらしのビレッジ構想(多々納真)
陶工へのインタビュー(出西窯研修生制度について)
共同体は無限の可能性がある
百貨店催事のいま
髙島屋「民藝展」とこれから
コラム・たくみと髙島屋「民藝展」(野﨑潤)
民藝館のいま
鳥取民藝美術館所蔵品調査報告
吉田璋也肉声テープの発見(尾崎麻理子)
将来と民藝(柳宗悦)
〈読み物ほか〉
新刊紹介 『二笑亭綺譚』新装版の刊行
—木村荘八の幻の挿絵を用いて(山田真理子)
展覧会紹介 もうひとつの江戸絵画 大津絵展(山口和声)